Webアプリケーション開発は、アプリケーションの要件によって必要とされる機能が異なり、ベーシックな機能や開発手法は共通化できても、ある程度手間のかかる高度なUIや機能を実装する場合、プロジェクトごとに対応する(場合によって、その部分だけエキスパートの開発者が援用される)といったやり方が多く選択されています。Web開発を効率化するフレームワークやライブラリはいくつも存在しますが、その多くは、特定の機能にフォーカスしたものなので、Webアプリケーション開発のこうした特性のために、標準化して利用されにくい状況にあります。
とはいえ、予算内に収めながら、最小限のリソースで開発工程を短縮するという命題は、どの開発チームにも課せられています。ですから、「Webアプリケーション開発はそういうもの」と割り切っていることもできません。また、これらのフレームワークを使って開発した過去のシステムも、ある程度のライフサイクルを経過してきたことで、メンテナンスにかかる工数も問題化しています。
そこで、より標準化された汎用性のあるWebアプリケーション開発の共通開発基盤を作れないか、それを「コンポーネント」というアプローチで実現できないかを考察してみました。コンポーネントは、すぐに使える、テスト済み、再利用可能、拡張性といったさまざまな特性を持っています。ただ、単にコンポーネント指向の開発を採り入れれば、すべて解決するものでもなく、汎用性を持たせるには、いくつかの配慮が必要です。
今回、「セントラル コンポーネント」と呼ばれるアプローチにより、「共通コンポーネント ライブラリ戦略」を企業の標準的なWeb開発の手法として採用する指針を解説しました。このホワイトペーパーでは、内製化と商用コンポーネントの利用の双方を比較し、メリットとデメリットを解説し、Senchaがどのようにこの戦略の実践に役立つかを示します。
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