第36回エンバカデロ・デベロッパーキャンプレポートサマリ、アカウンティング・サース・ジャパン株式会社によるSencha Testのケーススタディ

2018年12月6日に東京・秋葉原のUDX GALLERYにて開催の、開発者のための技術イベント「第36回 エンバカデロ・デベロッパーキャンプ」では、Sencha Ext JS および Sencha Test のケーススタディとして、アカウンティング・サース・ジャパン株式会社様による「クラウド税務・会計・給与システム開発にスピードを！A-SaaSがSencha Ext JS/Sencha Testを導入した軌跡」と題された講演が行われました。

この記事では、アカウンティング・サース・ジャパン株式会社様のセッションのうち、Sencha Testに関する内容のサマリをご紹介します。セッション全体を通しての概要はデベロッパーキャンプ 開催レポートをご覧ください。

既存アプリの移行や新規アプリの開発を進めつつ、Sencha Test によるUI自動化をどのように導入したか？

Sencha Test によるUIテスト自動化はExt JSによる開発を開始した翌年から着手開始。Sencha USが提供する公式トレーニングを受講し、テスト自動化を実際のプロジェクトに組み込んでいく話が、タイムラインを交えて紹介されました。

また Ext JS による開発は開発経験を積むにつれて効率化が進み、2018年に開発の A-SaaS請求書ではサーバサイドとフロントエンド含めて、１名の開発者により２ヶ月半ほどで実装が完了しました。そんな中、本格的なテスト自動化の導入は2018年夏に編成されたテスト自動化チームによって進められ、Ext JSで刷新中のクラウド税務・会計・給与システム「A-SaaS（エーサース）」に対するUIテスト自動化を開始しています。

Sencha Testのデモとしては、下記5点のライブコーディング、ライブデモが行われました。

• 出納帳画面の説明
• インスペクター機能の紹介
• テストスクリプトのライブコーディング
• テストスクリプトの実行
• 実際に使用しているテストスイートの実行

これらのデモの中で特徴的だったのは、テスト担当者の開発経験が少ない場合でも、Sencha Testによるビジュアル操作でテストケースを作成できることです。UIテストではテスト対象のコンポーネントを操作したり、値を入力したり、操作の結果表示される内容を確認したりという作業が必要です。それらの対象となるコンポーネントをマウス操作で指定してテストスクリプトに直感的に反映でき、帳票への値の入力や操作のようなテストケースをセッションの中でライブコーディングで作成して実施することができました。

さらに Sencha Test によるテスト自動化のテクニックとして下記のTipsも紹介されました。

• 画面を遷移する
• ログを出力する
• デバッガーを起動する
• アプリケーション側でスクリプトを実行する
• アプリケーション側のコンポーネントの情報を取得する
• アプリケーション側でデバッガーを起動する

実際にSencha Testをご利用のユーザ様自身が披露するこれらのライブデモやTipsは単なる製品紹介のデモとは違って非常に参考になる部分の多いセッションとなりました。

本セッションの資料ダウンロードやビデオをご視聴いただけます

第36回エンバカデロ・デベロッパーキャンプ T2「クラウド税務・会計・給与システム開発にスピードを！A-SaaSがSencha Ext JS/Sencha Testを導入した軌跡」のセッション資料やビデオは次のリンクよりご利用いただけます。

デベロッパーキャンプ資料ダウンロード
第36回デベロッパーキャンプ セッションのビデオを視聴する